ブイヤンさんのためにご支援くださった皆さま、心よりお礼を申し上げます。
9月13日の緊急アピールから2週間で175件(個人/団体)4,481,000円のご寄付をいただきました。ありがとうございます!
転院先が決まり、救急搬送先の病院に医療費約120万円を支払い、9月26日に介護タクシーを使って安全に転院することができました。
これから2か月間、リハビリテーションのために、横浜市の済生会東神奈川リハビリテーション病院、済生会神奈川県病院が無料低額診療で受け入れてくださることになりました。
脳梗塞で右前大脳動脈を損傷したブイヤンさんは、左手足に強い麻痺が出ています。発語は救急搬送から2週間して、ようやく「おはよう」と最初の一言が出て、その後ゆっくりですが、短い単語を少しずつ話せるようになってきました。アルペの入居者やスタッフの近況を伝えたり、写真を見せたり、ジョークを言うと声を出して愉快に笑うこともあり、耳から入る日本語はほぼ理解しています。
それだけに返事ができない、言いたいことを伝えられない辛さが募り、深い悲しみの表情も浮かべていました。
杖などを使った自立歩行まで回復するのは難しいとのことですが、これから毎日リハビリテーションを受けて、少しでも状態が改善するように願っています。
今回、多くの皆さまがブイヤンさんに思いを寄せ、応答してくださったことに、スタッフ一同、本当に感謝するとともに励まされております。
また転院先の済生会東神奈川リハビリテーション病院のスタッフの皆さまが一丸となってブイヤンさんを迎え入れ「集まったご寄付は帰国支援に充ててください!」と、無料で受け入れてくださったことに感激しています。
その一方で、ブイヤンさんの他にも大病を抱えてシェルターと医療支援を求めてくる仮放免者が多いにもかかわらず、限られた体制のゆえに支援しきれない苦しい状況もあります。どのような立場に置かれた人にも生きる権利が保障され、いのちが大切にされる社会への道のりを皆さまとご一緒に歩んでいきたいと願っています。
今後もブイヤンさんの経過を随時、ご報告いたします。また今回のブイヤンさんの緊急支援のお願いは、10月末で終了させていただく予定です。
2022年9月30日
NPO法人アルペなんみんセンター
事務局長 有川憲治
■ 2022年9月13日 ブイヤンさん緊急支援のお願い