祖国では、大臣のボディガードをしていた。武装組織に家族を殺され、自分も銃撃を受けた…

母国スリランカでは大臣のボディガードをしていた。

ある時、武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」 (LTTE)のメンバーのアジトになっている場所を警察に密告した。

その数日後、自分が家を留守にしている間にLTTEのメンバーが来て

「我々の仲間がいる場所を通報しただろう」

「あいつはどこへ行った、見つけたら殺してやる」

といって両親を脅迫した。

それを聞いて初めて自分が狙われていることを知り、家族にまで脅迫の手が及んだことに恐怖を感じた。

警察を頼ることはできなかったので、家を離れるなどして逃げたけれど、LTTEの攻撃は終わらなかった。

ボディーガードの仕事中、人気のない荒地を通った時、自分の乗っている車が銃撃にあった。

自分の前後を走っていた十数台の車は無事だったので、自分が標的だというのは明らかだった。

その数年後、村のモスクが爆破された。

選挙の投票結果を待っていた6人が亡くなったが、その中には自分の叔父もいた。

何年にもわたってこんな出来事が続いたので、

国内で逃げていてもダメだと思い外国へ逃げることを決めた。

こうして日本へやってきて何年も経ったが、いまだにスリランカで負った傷は深く残っている。

腕の傷は、冬の寒い時期は本当に辛いし、寝る時も毎日痛む。

トラウマに悩まされて眠れないことが続いているし、昼間にボーッとしてしまうこともある。

帰国したらきっとテロリストに殺される。

なんとか日本で頑張りたい。

日本の皆さん、助けてください。

※Fさんは命を狙われているということもあってお写真の撮影ができなかったため、こちらの写真はイメージです。なお、この話はFさんの話をもとにスタッフが文字起こししたものです。

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