日本にいる難民たち

難民になる理由

難民とは、紛争や人権侵害その他で、祖国で迫害をおそれ、命からがら国外へ脱出してきた人々です。

紛争や戦争

紛争や戦争が起こり、住み慣れた家を追われる人たちがいます。不本意であっても命には代えられず、住み慣れた故郷から逃げるしかありません。

人権侵害

宗教・思想などが祖国の政策と合わないという理由で、泣く泣く祖国を離れざるを得ない人たちもいます。他国であれば何の問題もなく平和に暮らせるようなことであっても、命を狙われる事態になることもあるのです。

日本に来た難民の人々の辿る道

年々、迫害から逃れて来日する難民が増加しています。
しかし、来日間もない難民に対して、日本政府からの支援は限定的で、市民団体や市民の人道的な支援で生活をせざるを得ない状況が続いています。支援に繋がるまでの間、路上生活を余儀なくされている難民も数多くいます。
難民認定申請手続には、数年かかり、その間、難民は、精神的にも、経済的にも、法的にも不安定な状態に置かれています。

収容施設で自由が制限される

空港で難民申請を行うと、多くの場合、帰国を迫られるか、入管施設に収容されてしまいます。一部報道では、トイレの中まで監視されるなど、かなり自由が制限されてしまい、そこから数年間出られなくなってしまう人も多数います。

難民認定が通らないと働くことができない
(認定率0.4%)

命からがら祖国から逃れてきた彼らは、空港から都内に出てくるまでの電車代、数回の宿泊費を払えば、手持ちのお金はすぐに無くなってしまいます。それでも就労資格は、難民申請後半年間、難民申請が通らないと日本では働くことができません。日本では年間1万人以上の難民申請がありますが、難民認定数 44人、認定率0.4%。残りの99.6%は、働くこともできない、かといって祖国に帰ることもできない悲惨な状況なのです。

日本の難民認定者数

お金が尽きれば路上に出るか望まぬ状態に

公的な支援を得るための審査は約2~3ヶ月。それまでの間、頼れる人がいなければ、ホームレスになるか、女性であれば性的搾取にあうなど、望まぬ状態になってしまいます。

私たちは、難民を暖かく迎え、来日した難民たちが地域社会と繋がり、日本社会に定住する支援を行います。